錦玉羹「水辺」 [-和菓子修行]
清流に鮎が泳ぐ夏の錦玉羹「水辺」。
市販されている錦玉羹でよく見かけるのは金魚だが、個人的には鮎の方が好き。抹茶の水羊羹の上に、白餡を小豆大に丸めてつくった小石3種(胡麻、マーブル、白)と小豆を敷き、よく灰汁とりをした透明の寒天を注いで鮎に型抜きをした羊羹を泳がす。
写真の「水辺」は先生作だが同等にできた。エアコンがなく、甘味も十分になかった時代に職人が特別につくった涼を呼ぶ貴重な高級菓子といった趣。手間がかかる割に甘味が強すぎて美味しい~♪という程ではないのが残念。真夏にちまちま家庭でつくる気には絶対ならないよ。幸い冷凍できるので、おもてなし日まで保存:)
「水辺」と一緒につくったのが、ゆかりあんを道明寺かんで包んだ「夏衣」。
あんこに梅シソのゆかりを混ぜると意外に美味しい♪
巻いている寒天は涼を呼ぶ氷に見て立ている。
ちまちまと手間のかかる作業...。