春餅(チュンピン) [-ウー・ウェンさんの小麦粉料理]
立春に食べる春餅(チュンピン)。
この日以外は薄餅(バオビン)あるいは荷葉餅(ホーイエビン: 荷葉=蓮の葉)と呼ばれるという。
四季に伴って変化する人間の体にとって、森の熊さんが冬眠するのと同じく、冬は何もせず養生する季節。
同じ動物の人間も、冬にじっとしていたくなるのは自然の摂理。
ジムに行く気にならないのも、体に正直な気持ちなのねぇ...と、妙に納得してしまう:)
立春に、春を迎える喜びを祝って食べる薄餅は、そんな特別な想いで春餅と呼ばれるのね、きっと。
薄力粉と強力粉半々(計200g)に沸騰したての熱湯を加えて捏ねる(写真)。暫く寝かせた後で、さらにお肌ツルツルになるまで捏ね、2本に分けて各8等分に切る。
ひとつに油をつけて重ね、
直径15cm大に広げ、8枚の餅を成型。
焼き始めて色が変わったら返し、ふくらみ始めたら、更に返し、ぷくっと空洞ができるように膨らんだら、できあがり。
蒸気を抜くために、フライ返しでぺちぺちたたき、熱いので濡れ布巾の上で、片方をはがして、2枚の薄餅のできあがり♪
薄餅の上1/3位のところに具を置く。
茹で鶏を置き、甜麺醤(テンメンジャン)を載せ、白髪葱を載せる。
下側をかぶせ、左右を巻く。食べるときは、自分の方に巻いた部分が来るようにして食べるのがエチケット。
でも、ちょっと食べにくい....。
写真を外側に向けた方が断然食べやすいのだけど。
ウーウェンさんのお家では、鴨の代わりに鶏肉で食べるコレを、「なんちゃって北京ダック」と呼んでいるのだとか(笑)。
野菜も薄餅に巻いて食べたけど、野菜は野菜だけで食べる方がいい。薄餅は、断然、「なんちゃって北京ダック」が美味しい。 甜麺醤だけを塗って食べても、中華クレープのようでイケル。日本の甜麺醤は甘すぎるらしいが、多少、甘い方が日本人の口には合うとの声も。確かに、多少甘い方が、ヘルシーなおやつになると思う。
付け合せの野菜は、もやしと胡瓜と人参、春雨。それと金柑入りのおかゆ(日本でいうなら、重湯?)。
卵や牛乳を入れてつくり、バターとシロップで食べるホットケーキより、カロリーも低くてヘルシーで、手軽に作れて、薄餅(春餅)はお勧め!粉の味がものを言う:)